昨日、ブレードランナーと言う映画を観ました。 この頃、あまり映画を観なくなったのですが、知人がお勧めしてくれたので久しぶりに映画鑑賞をしてみました。
原作はフィリップ・K・ディック さんのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作としているようです。 すべての情報がウィキベディアなので、ご存じの通り掲載されている情報が信用できる情報ばかりではないのですが、リンクを貼っておきます。 参考程度に見てください。
(★ネタばれ注意★)
ざっくりしたストーリーを書くと、21世紀初頭が舞台でロボットに代わるレプリカンと呼ばれる人造人間とそれを取り締まる専門警察「ブレードランナー」のアクションSF映画と言ったところでしょうか。
ストーリーの細かいところは飛ばすのですが、なぜわたしがこの映画がすごいと思ったのか書きたいと思います。
映画の公開は1982年と、今から約40年前の作品になります。 原作はなんと、1968年発表のようです。 原作は残念ながらまだ読めていないので、昨日観た映画をもとに話したいと思います。
つまり、この映画が公開されたのが40年前なのですが、作品の中で描かれている世界は2016年~2018年頃で、82年当時の人が想像した現在わたし達が生活している世界が描かれています。 2016年となると、ビットコインは400USD前後で、ビットコインキャッシュはまで生まれていません。 作中には暗号通貨などは出てこないのですが、原作をもとに考えると50年以上前の人が想像で描いた世界としてはなんとも鮮やか生き生きと作られている作品でした。
現在社会で実用化が進んでいる技術がたくさん出てきます
人が溢れるネオン街を駆け巡り、人造人間(アンドロイド)と格闘し、空飛ぶ車に乗り、テレビ電話を使用し、光彩認証による個人識別や音声認識機能によるコンピューター操作を行い、現在では中には当たり前のように使っている機能がたくさん作中に出てて来ます。 ネオン街は東京やニューヨーク、上海、香港を彷彿とさせますし、アンドロイドはハンソンロボティックス社が開発したソフィアが記憶に新しいと思います。 空飛ぶ車は現在、各国の開発競争が激化している報道をよく見かけます。 作中に出てくるドローンを使った空中宣伝は実用化が始まっています。 テレビ電話、光彩認証と音声認証機能も実用化が進み、今では電話をかけるよりアプリで会話し、光彩認証で携帯をアンロックしたり、ライトを付けるのにグーグルやアレクサを使用している家庭も多いと思います。
きっと原作が描かれた1968年当時は、とんでもない世界を描いた作品として受け入れられたのではと作品を観ながら考えていました。 でも、フィリップさん! あなたの想像力、そして先見性はすごい!と称賛したい気分でいっぱいになりました。 フィリップさんが亡くなったのが、この映画が公開された1982年なのですが映画を観れていたらいいなぁ~と思いました。
最新技術とその移行期間
世のなかに存在するものは、色んな移行期間を経て消費者の手元に届くらしいのです。
1. 潜伏期間 (一部の人のみ使用)
2. 破壊期間 (一挙に拡がり、既存産業を破壊)
3. 非収益期間 (対価が消える期間)
4. 非物質期間 (物そのものが消える期間)
例)カメラとデジタルカメラの場合
1)潜伏期間では一部の開発者がデジタルカメラを使っていたと思います。
2)デジタルカメラが一挙に拡がり、既存カメラ、フィルム現像会社、町の写真館などの既存産業が破壊されました。
3)デジタルカメラの撮影は無料で、現像費用や撮影費用といった対価が消えました。
4)フィルム現像会社は消え、フィルムを作っていた会社も無くなりました。
仮想通貨(ビットコインやビットコインキャッシュ)に上記の例を当てはめると、どの期間に居るのか考えてみました。
今はきっと破壊期間にいて、仮想通貨が一挙に拡がり既存通貨とせめぎ合ってる期間ではないでしょうか。
いつかは非収益期間や非物質期間に移行してくると思います。
ブレードランナーを観ながら、フィリップさんと仮想通貨の今後を話し合ってみたくなりました。
最後に作中にTDKの看板が大きく映ったり、ボブ・オカザキさんが出演されてたりと他にもたくさん観どころがありました。 おすすめなので観てみてください。
ミズオ - 21年3月14日
【参照】
1) ブレードランナー
2) フィリップ・K ・ディック
3) アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
4) ハンソンロボティックス社ホームページ
https://www.hansonrobotics.com/
5) ボブ・オカザキ