ビットコインを作ったサトシ・ナカモトさんがサイバーパンク運動や自由主義に影響されビットコインを作るに至ったと言われていますが(サトシ・ナカモトさんが誰かわからないので、あくまでも断定はできませんが)、そこで一体、自由主義とはどんな考え方なのか少し調べてみました。 まぁ、調べると言ってもググるだけですが。 ( *´艸`)クスクス
「自由主義とは個人の権利を重んじ、政府や第三者機関から個人の権限を守る政治的な運動?」 この程度の理解しかありませんでした。 しょぼすぎ(´・ω・`) ぴえん。
ウィキペディアでの説明は、「自由主義は、自由、被統治者の同意、法の下の平等に基づく政治的および道徳的哲学」(ウィキペディア)になるようです。 うぅ~ん、なんか余計にわかりにくくなったような。。。(* _ω_)…アヒョ
ちなみに、自由主義の創設者はジョン・ロックさんです。 写真の顔がすごく神経質そうな顔で、眉間のしわが印象的。
続けて、ウィキペディアに「自由主義者は、これらの原則の理解に応じて幅広い見解を支持しますが、一般に、自由市場、自由貿易、制限された政府、個人の権利(公民権と人権を含む)、資本主義、民主主義、世俗主義、性別の平等、人種の平等 、国際主義、言論の自由、報道の自由、信教の自由を支持します。」と説明が続きます。
個人の権利を重視し、制限された政府、「すなわち小さな政府」を理想と掲げます。
ではクリプト世界ではその自由主義をどの様に理解しているのでしょうか。 (´・ω・`)モキュ?
そこでエリック・ヒュー(Eric Hughes)さんの「サイファーパンクのマニフェスト/A Cyhperpunk´s Manifesto」を引用したいと思います。( 分からない時は、専門家の意見を聞くのが一番早い道)(*`▽´*)ウヒョヒョ
サイファーパンクマニフェスト (Cipher、サイファーとはコード、暗号の意味)
電子時代の開かれた社会にはプライバシーが必要です。 プライバシーは秘密ではありません。 私的な事柄は全世界に知られたくないものですが、秘密の事柄は誰にも知られたくないものです。 プライバシーは、自分を選択的に世界に公開する力です。 - Eric Hughes (ミズオが勝手に和訳)
(原文)
”Privacy is necessary for an open society in the electronic age. Privacy is not secrecy. A private matter is something one doesn't want the whole world to know, but a secret matter is something one doesn't want anybody to know. Privacy is the power to selectively reveal oneself to the world.” - Eric Hughes
サイファーパンクマニフェストの序文で「プライバシー(私的にしている事)」と「シークレシ―(秘密にしている事)」の違いを述べています。 プライバシーとは自身の意思で何を公開し、何を非公開にするかを選択することが出来る力だと言っています。
エリック・ヒューさんはカリフォルニア大学バークレー校のコンピュータープログラマーかつ数学者です。 また彼は90年代に起こった、サイファーパンク運動の賛同者でもあると言われています。 90年代のインタネットの普及により、電子(ネット)社会でのプライバシーの重要性を提唱した先駆者になります。 エリック・ヒューさん、ティモシー・メイ(Timothy C. May)さん、ジョン・ギルモア(John Gilmore)さんによる定期的なミーティングがサイファーパンク運動(
Cypherpunk Movement)の始まりでした。 このサイバーパンク運動ですが、先ブログで書いたサイバーパンク運動(Cyberpunk Movement)から着想した運動の様です。 興味深いのが今ではごく普通に使用されている(一部の人かもしれませんが)、ネット上の匿名掲示板(2ちゃんやレディット)も彼らが始めたサイファーパンク・メールリストから発展したアイデアになります。
写真は現在のサイバーパンクファッション。
そのネットメールリストで自由主義、電子(ネット)社会到来に伴うプライバシーの重要性などの議論が行われました。 そこにサトシ・ナカモトさんも参加していたのかなぁ~なんて考えるととても面白いですよね。 (きっと匿名で参加していたのだと思います。)
サイバーパンク・メールリストで行われた議論の中に、国家機関が個人の情報にアクセス出来る権限があることを懸念していました。 特に国家が行うネット上の検閲には反対でした。 中でも特に反対していたのは銀行などの金融機関です。 国家が管理している金融システムは巨大な力を保持し、一般的な個人から自治権を剥奪していると考えていました。 (-ω- )o< フムフム
かつてお金はとても「匿名」の物でした。 お金自体は匿名であり(お金に所有者の名前などは書いていない)、また実体があるものだったので、一度使用すればだれがそのお金を使用したか追跡するのは困難でした。 すなわり、使用者のプライバシーが守られていました。
しかしデジタル化が進み、電子(ネット)社会が発達するにあたり、デジタル化された銀行口座の取引は巨大な力を保持している銀行によって管理監視される時代が到来したことになりました。 Σ(゚д゚lll)ガーン 恥ずかしいもの買っちゃった場合も銀行は知っています。
電子(ネット)時代の到来により、エリック・ヒューさんを含め自由主義の重要性を主張した人の中には匿名で行えるデジタル通貨の「取引システム」の必要性を訴えていました。
そうです、そこにビットコイン誕生の裏話があるのです。 まさに初期のサイファーパンク運動や自由主義賛同者はビットコインの様な匿名で行えるデジタル通貨の誕生の必要性を感じていました。 匿名でデジタル通貨の「取引システム」それが、ブロックチェーン、プルーフオブワーク(Proof of work)、になりビットコイン(BTC)の誕生につながりました。 バンザーイ! ( ´艸`)
サトシ・ナカモトさんとはジョン・ロックの考えと、現在のサイバーパンク運動を両方持ち合わせた人ってことですね。
サトシ・ナカモトさん想像図
色々と調べてみるとサイファーパンク運動が結構面白かったので、次のブログでも続きをもう少し調べてみたいを思います。
つづく。
ミズオ – 21年4月15日
【参照】
1) 自由主義(Liberalism)
https://en.wikipedia.org/wiki/Liberalism
2) ジョン・ロック(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF
3) A Cypherpunk's Manifesto by Eric Hughes
https://www.activism.net/cypherpunk/manifesto.html
4) Who is Eric Hughes?
https://academy.bit2me.com/en/who-is-eric-hughes/
5) What is the Cypherpunks Mailing List?
https://cryptoanarchy.wiki/getting-started/what-is-the-cypherpunks-mailing-list
6) Cypherpunks Manifest, the picture is extracted from the site
https://amazingcrypto.com/eric-hughes-a-cypherpunks-manifesto/
7) Cyber Punk Fashion
https://foreignpolicyi.org/tag/cyber-punk/
8) Blockchain at Berkeley